RoaR The three card RPG
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我々は
ここを死に場所として破滅に耽る馬鹿野郎を許さないし
我々は
ここを自らの庭だと勘違いしてる犯罪集団を許さないし
我々は
ここをゴミのように捨てていった避難民族を許さないし
我々は
ここを支配している頽廃主義者の変態様共を許さないのだ。

今更気付いてももう遅かった。
誰もこの都市から出られず、
最悪二度と空も海も拝めないままここで死ぬ。
蔓延った麻薬の快楽に体をボロボロにして死ぬ。
睨み合った相手とどちらともなく引き金を引いて死ぬ。
……だけどそんなのは嫌だった。

諦めの素振りを見せないこと。
鼻先の蜜に溺れないこと。
利用できるものを利用すること。
志が同じならば喜び信じあい、
違えたときには後腐れなく始末出来る、
仲間を作ること。
思いつくなら簡単だろう、これらを、
必ず実行する固い誓を立てること。

そんな大したことをやりたいわけじゃない。
最低でも一撃喰らわせたいだけだ。
誰かが笑う。
獣のような、少年のような、悪魔のような、太陽のような、
力強い笑みだった。

地中深くより、これが咆哮(RoaR)。
もはや我々の後ろに道は無い。

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カード紹介(一部)

Pearl - 凡庸と期待、可能性を秘めたカード

Sapphire - 愛情と知恵、文化を享受するカード

Ruby - 情熱と奔放、目に見えて過激なカード

Emerald - 狂気と胡乱、暗黒に蝕まれたカード

Amethyst - 神秘と曖昧、不思議な幻惑のカード

Onyx - 堅実と頑固、強い信念のあるカード


カードの種類は6タイプ×13枚!組み合わせて革命児を作ろう!

 

【果たして、一体なにがあったのか】

温暖化、海面上昇、住処を失くすこととなった人類は大きく二つに分かれた。
ユーラシアシェルターに身を寄せた避難民族と、
沈み行く文明で地層型都市ハデスを作った我々である。

地層都市は完璧だった。
人工太陽や、空や海が見えないこと以外はかつての暮らしとまるで変わらなかった。
ただ、捨てられたと言う傷が残った人間の心だけはどうにもならず、
都市はすぐに荒み、争いが争いを呼び、どこもかしこも騒然となってしまった。
これを治めようとトップを決めるために更に激しい抗争が起きるようになる。

しかしそれは30年と言う短さで収束した。
彗星のごとく現れたローズブレイド家とその傘下にある優秀な集団によって
暴れていた全ての集団は大人しくなったのだ。
そのような実績もあり、ローズブレイド家が都市を治めることに反対する人間はいなかった。
そしてそれは悪夢の幕開けでもあった。

ローズブレイド家の政治は堕落的で破滅的であった。
彼らがこの都市の惨状を愉しんでいる、と糾弾したジャーナリストは失踪し、
いつの間にか都市に蔓延っていた麻薬の出所もローズブレイド家であったことから
次第に支配者に対する負の感情は募り、そしてある大きな事件によって
ローズブレイド家と市民の間には絶対的な亀裂が入った。

都市の外に出られない、と言う事態。
外に出ようとした者が見せしめのように屍を連ねていた。
老若男女構わず吊り上げられたそれを見て、
彼らは穏やかに笑っていたと言う。

支配者は頽廃主義者の変態であった。

【我々は、一体なにがしたいのか】

事件が起こってから、この都市に居たくないと言う者はたくさん現れた。
しかし外に出てなにが出来ると言うのだろう?
まともな国はほとんど沈んでしまって、人間も地下に潜ってしまった。
ここ以外に生きていける場所は無いのだ。
しかし、漠然と「外に出たい」と思う浪漫は、悪くは無い。

せめて生きやすい都市にしていきたいと言う者もいる。
麻薬を使わず、正しい法が機能していて、悪徳の無い都市。
だがそれは夢のまた夢と言うもので、今更どうしようもないものだ。
可能な範囲まで言い換えるならば、「この都市で地位が欲しい」と言うことになる。

そんなことよりももっと身近な敵に復讐をしたい者もいた。
限られた自由の中で暴虐の限りを尽くす輩は五万といて、
それらになにもかもを奪われた人間の数など計り知れない。
傷付けられた分を傷付け返し、「罪を償わせたい」悲壮を持っているのだ。

もっともほとんどの市民の怒りはローズブレイド家に向いている。
無駄だとわかってはいても、彼らに報復したい者がほとんどだ。
彼らのわずかな隙をついて噛み付いてやりたい、精々少し苦しめばいい、
そんな刹那的な考えを持って「支配者に抗いたい」と言うのは、もはや常識だ。

勿論なにをするにも一人では無理がある。我々は無力だからだ。
そんなわけで大体の人間は"ギャング"を組んで仕事をし、資金や力を蓄える。
すると次第にもう一つ願いが生まれる……「こいつらと一緒に楽しみたい」と。

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